性格の不一致
結婚する時は、素敵な人と思っていた配偶者も、時が経過してみると
こんな性格なら結婚するんじゃなかったと暗い気持ちになっていませんか?
例えば、
- 優しい所が好きでしたが、今は何だか、ぼっーとテレビを見ているだけの人でイヤになります。
- 積極的な所が好きでしたが、今は命令的で私の行動を指示するのでうんざりしています。
- きちんとした所が好きでしたが、今は家事全般に口うるさいので嫌いです。etc.
恋人時代に好きだった所は、なぜか嫌いな所に変化してしまいがちです。
結婚して生活が始まると、良いと思っていた性格が鼻についてくることがありますね!
さあ、どうしたら夫婦関係は修復するのでしょうか?
性格の不一致
裁判所が認める離婚理由の中に、「性格の不一致」はありません。お互いの同意がなければ、性格の不一致では離婚が出来ないということになります。性格が合わない、ことごとく喧嘩になる、何でもすぐやりたい派と行動や返事が遅い派など、合わない二人は離婚するしか方法がないのでしょうか?
そのようなことはありません。
性格の不一致と感じるのは、それぞれが自分中心の考えのみで生きていることにほかなりません。
どんなに相性の良い二人でも、自分の考えのみで動き、相手を無視していたらトラブルが起きて当たり前ですね。
先日も夫婦カウンセリングにおいてこんな発言がありました!
妻 : 本当に、この人は女の気持ちが分からないんです!
カウンセラー : そうですか!なかなか女の気持ちは難しいですものね。
夫 : 僕はいつも妻に気持ちが分からないと責められて、すごく疲れてしまいます。
カウンセラー : そうね~、女は私の気持ちを分かってほしいとの思いが一番ですから。まずは、話をよく聞いてね。(とても力を抜いた言い方で)ところで奥様は男の気持ちが分かりますか?
妻 : (沈黙)
カウンセラー : お互いに自分の気持ちを分かってほしいと思ってばかりいたら、相手の気持ちを分かる余裕がないですね。今日は少し手助けをしますから相手の気持ちを探って行きましょう。
ということで、相手を理解する心を持ってもらいました。
性格は変えられない?
性格はなかなか変えられないものだと思いますので、変えられないと思った方がよいでしょう。ですから、相手の性格を変えようとして頑張りすぎると必ずトラブルが起こってしまうのです。
相手の性格は変えようと思わずに、まずはそのまま受け入れる気持ちでいることです。
その上でそれでは、どうすれば良いかということですが表現方法を変えれば良いということになります。(自分はさておき、相手に変えてもらおうと真っ先に思った方は要注意です!相手を責めたり、どうしてこんなことも出来ないの?人間として最低だ!なんて言ってしまいそうですね。)
まずは自分から性格を変えると思わず表現方法を変えてみましょう。言葉を使った表現ではいろいろな言い方を覚え、いつもと違った言い方をしてみましょう。身体を使った表現では相手の役に立つ行動に変えてみましょう。
その上で、話し合いをして、お互いの性格を認め、お互いの性格を活かして生きるのがいいと思います。
夫婦問題カウンセラー高橋知子から皆様へ
性格の不一致から来る夫婦関係のトラブルは、先に記載したように、自分のことを解かってほしい思いが強くなっている場合が多々あります。自分のことを解かってほしいのに、先に相手のことを解かろうとしないことがトラブルの原因と言ってもいいでしょう。
カウンセリングを行う中で心がけていることは、ご相談にお越し頂いた方のお話をよく聞くことに加えて、ご相談者の配偶者の気持ちは「このようだったのでしょう」などとお話することです。いつも自分の気持ちを伝えることだけに重きをおかず、相手の気持ちも考えられる状況を作るようにしています。
当相談室で夫婦関係の修復を計り、その後、仲良く暮らしているご夫婦は沢山いらっしゃいます!そして、「あの時、高橋知子横浜相談室に行かなければ、今の幸せはない!思い切って来てよかった!」と口々におっしゃっていただけています。
もちろん、修復をしたいと来て下さった方の全てが修復出来た訳ではありませんが、ご相談者の方と一生懸命に夫婦関係の修復に向かい努力したことは、修復が出来なかった方からも高橋知子横浜相談室に来て良かったと言っていただけていることを有難く思っています。
夫婦関係を修復したいとお考えの方は、出来るだけ早くお問い合わせ下さい。
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