単身赴任で存在感ゼロでも離婚してはいけません
夫婦にとって夫の単身赴任は試練?絆を深めるチャンス?
夫が単身赴任すると決まった時、一人のびのびとできてちょっとうれしいかも!
と思ってしまう人は決して珍しいことではありません。
同じ空間で長い時を過ごすと、互いの行き違いも増えてくるのは当然。
夫婦の関係がちょっとギクシャクとしてかみ合わない・・・そんな時に夫が単身赴任になったら、こんな気楽なことはありません。時には、別々に暮らしているのだから
離婚して自由になった方がお互いのためじゃない?
などと考えてしまうかもしれません。
しかし、一人で過ごす休日や一人の食卓が気楽でいい!と思うのは初めのうちだけ。
時間を積み重ねるうちに「なんだか寂しいな」と感じるようになるものです。
子供がいれば、ある程度寂しさも紛らわすことができるかもしれませんが、子供は相談相手にはなりませんし、日常会話を交わす相手にはなり得ないのです。それに気づいたときに
夫や妻の存在が思った以上に大きく大切なものだ
ということに気付き始めてくるのではないでしょうか。
もし、あなたがすきま風の吹き始めた夫婦関係を少しでも改善したいと考えているなら、単身赴任を関係改善の良いきっかけとして捉えることも大切です。
夫婦仲があまり良くなかったのに単身赴任がきっかけで関係が改善した、というご夫婦も少なくありません。ひとつ屋根の下に長く暮らすと、夫婦関係がマンネリ化してしまい、夫や妻が親兄弟のように思えてくる傾向にありますが、単身赴任で二人の間に程よい距離感ができることにより
恋愛時代や新婚時代のような新鮮さを取り戻すことができる
と捉えることもできるのです。
くれぐれも、どうせなら離婚したよう・・・などと考えず、単身赴任という名のもとに、新たな生活スタイルを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
性的欲求など単身赴任につきものな亀裂リスク
しかし、やはり離れていると夫婦関係に亀裂が入るリスクも少なくありません。
距離的に離れていたら、肉体的にも精神的にもコミュニケーションが取れなくなって夫や妻が浮気に走らないか心配・・・という声も多いですし、掃除や洗濯などのルーティンに夫が疲れてしまって機嫌が悪い、などのデメリットがあるのは確かです。
もしくは逆に、誰にも束縛されることがなく自由な生活を満喫してしまい、夫や妻の存在が小さくなってしまう・・・、夫が料理や洗濯をそつなくこなしてしまうため、妻の存在意義が見出せなくなってしまった・・・、といった夫婦でいる意味がわからなくなったという問題も起こる場合があります。
このような夫婦関係の亀裂リスクは、単身赴任というある意味特別な生活様式での出来事で、その状態が何十年も続く訳ではありません。また、海外赴任でなければ月に1~2回程度は会う時間を作ることも決して難しいことではないのです。つまり
一時的な感情や勢いだけで離婚してしまうと後悔する
ことになる可能性が高いのです。
単身赴任は、夫婦に与えられた試練だと思って、互いに思いやりを持って乗り切ろうとするスタンスが重要で、安易に離婚を考えるべきではないでしょう。
長期の単身赴任は定期的なコミュニケーションを
生活面での金銭的な問題やお子様の事など、家庭内の出来事は、たとえ小さなことでも夫婦間で共有することが大切です。たった5分間でもいいので、毎日電話をかけて今日の出来事などを報告してください。昨今では、LINEなどのSNSでも簡単にビデオ通話ができる時代ですので、
顔を見ながら会話をすることは決して難しいことではない
のです。
忙しく、ちょっと面倒に感じたら、その日は「おやすみ」のひとことでもOK。
「会話をする」ということは、思いのほか大事なことですし、
他愛もない会話が夫婦の絆をより深める
ことにもなるのです。特に妻側としては、何かとおしゃべりしたりしたいのが本音で、それが女心でもありますので、夫側も疲れているからといって邪険にあしらったりしないよう、気を使ってあげてください。何か問題が起こった時も、普段から話すというコミュニケーションを取っていれば案外スムーズに解決できるものですし、そうした問題に直面した時こそ、夫婦間の絆を確かめ合うチャンスでもあります。
もちろん、月に何度かの夫の帰宅日には、ちゃんと居場所を作って暖かく迎えることは当たり前のことですが、たまには妻が赴任先へたずねてみるのもオススメ。遠距離恋愛をしているかのように忘れていたときめきを感じて、スキンシップも自然にできるのではないでしょうか。
これらのように、単身赴任によって当たり前のようにいた配偶者がいなくなって、
初めてその存在の大きさに気づくことが多い
ので、安易に離婚を考えるのではなく、定期的なコミュニケーションを心がけ、単身赴任を楽しむという程度の気持ちでいるのが、単身赴任という困難を乗り越える秘訣だと言えます。
それでも、何かわだかまりがあって、夫が信用できない、妻が心配でならない、といった状況であれば、ぜひ一度詳しい状況を話しにカウンセリングにお越しになられてはいかがでしょうか?
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