解ってくれない
人は誰でも、自分のことを解って欲しいと願っているし、認めて欲しいと思っています。妻や夫に対しては、その気持ちはとても強いものだと思います。
- 私がこんなに辛いのに、どうして解ってくれないのか?!
- 何度もこうして欲しいと伝えているのにどうしてやってくれないのか?!
- 私の願いは解っているのに、言わなければ平気な顔をいつまでも続けられるって、おかしいでしょ?!
一度、イライラし始めるとどこまでも続くようになります。
相談に見えた方が「夫は私のことを認めてくれない」とおっしゃるので、「あなたはご主人をどのような言葉で認めていますか?」とお聞きしたことがあります。その奥様はポカ~ンとした顔をなさいました。
夫婦はお互いに、案外認める言葉を上手に使っていないことが多いようです。また、解っていても相手に解っているよと伝えない、または行動を起こさないことも多いのです。それでは、夫婦関係が上手く行きません。パートナーを認める言葉を使わない、認める態度をとらないことは、そこだけに止まらず、あらゆることに影響が出てしまいます。終いには離婚に繋がっていくのです。離婚は、お子さんがいれば子供の心にも影響が出ます。それぞれの人生が上手く行かないことにもなります。
まず、自分の解って欲しいと思うことを冷静に考えてみて下さい。
例えば、家事・育児が大変だということを解ってもらいたい!と思っているのでしたら、慰労の言葉をかけて欲しいのか、家事を手伝ってもらいたいのか、ひとりで行動する時間が欲しいのか、自分の気持ちを整理し考えてみましょう。その上で、やって欲しいことを相手がやりやすいようにお願いするのです。ただただ「大変だ~」とぼやいても無理です。相手も「こっちだって大変なんだ~」と心の中で思っていれば、あなたの言葉は相手の心に入りません。
自分の言葉が相手に届くには、相手に対しての労いの言葉や笑顔が必要になります。
次に、相手の解って欲しいと願っていることは何かを考えてみましょう。
これを考えると、少し優しい気持ちになりましたか?
余計にイラついたと言う方は、かなりストレスが溜まっていますのでカウンセラーにご相談下さいね。
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